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銀行のためのデリバティブ利用ガイド:金利リスク管理に有効

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2016/08/10

Abstract


銀行業界の健全性と整合性を維持するためには金融リスクの管理が不可欠であり、銀行の規模の大小にかかわらず、金利リスクの管理はそのリスク管理戦略の重要な要素となっています。本レポートは、中小銀行が金利リスクの管理手段を店頭スワップ取引に依存している現状が財務面に及ぼす影響を明らかにし、新たに導入される必要証拠金率がどのような影響を及ぼすのか検証するほか、金利リスク管理のベストプラクティスを示しています。

本レポートは、金利リスク管理においてデリバティブ取引の果たす役割を検証しています。ティア1およびティア2銀行がデリバティブを幅広く利用しているのに対し、中小銀行では利用が広がっていないのが現状です(下表)。銀行の財務パフォーマンスとデリバティブ利用状況の関係を検証し、銀行全体の金融リスク管理プログラムにおいてデリバティブが果たす役割を考察した上で、ベストプラクティスを紹介します。

「銀行監督当局は2010年以降金利リスクを特に注視しており、中でも短期変動金利で集めた預金を長期固定金利で貸し付けることで利ざやを追及してきた銀行に注目しています。来月から金利スワップの店頭取引に対して必要証拠金率が導入されることで、銀行は自行の金利リスク管理業務の見直しを迫られ、とりわけ金融リスク管理全般において金利先渡・先物取引が果たすべき役割を再検討すべきでしょう」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したジェームズ・オニールは述べています。

デリバティブ利用によるメリットを大手銀行だけでなくティア3、4銀行も共有できるようにするためのプロジェクトとして次の3つが挙げられます。すなわち①正式な委員会による教育プログラムの策定②最新のTMSプラットフォームの導入③単純な金利スワップの店頭取引からよりバランスのとれた金利デリバティブ・ポートフォリオへのシフト―です。他に先駆けてこの3つに取り組んでいる銀行は法令遵守を向上させられるだけでなく、世界経済が正常化してそれに伴いイールドカーブが以前の正常な状態に戻っても経済的な打撃をよりうまく乗り越えられるでしょう。