日本の金融業界におけるレガシー・モダナイゼーション パート1:調査結果分析と現状把握【日本語】

by 柳川 英一郎, June 25, 2015
Industry Trends
アジア

要約

このレポートには英文版 "Legacy Modernization in Japan’s Financial Industry, Part 1: Survey Analysis and Status Update" (2015年9月16日発行)もあります。

このシリーズでは、日本の金融業界における、レガシー・モダナイゼーションの現状と今後の方向性を考察します。本レポートは、 2015年春日本の銀行/保険会社/証券会社/資産運用会社を含む 60社以上を対象に実施した「レガシー・モダナイゼーション・サーベイ」の結果から、基幹系業務とシステムの現代化への取り組み状況、課題とその将来展望 などを分析し、報告します。

KEY RESEARCH QUESTIONS 
1日本の金融機関における、レガシーシステムの現代化はどの段階にあるか?

2

レガシー・モダナイゼーションのプロセスにおける、ビジネスケースの検討状況は? 
3

新たなテクノロジーの採用検討と現代化への影響は?

本サーベイでは、上記KRQの項目毎に以下の事項を質問しました。

1. レガシーシステムの現代化はどの段階にあるか?

  • レガシー置換の進捗状況
  • 置換の戦略
  • 置換の理由
  • 置換プロジェクトの段階
  • 新たな選択肢の検討状況
  • 阻害要因
  • ベンダーのサポート

2.  レガシー・モダナイゼーションのプロセスにおける、ビジネスケースの検討状況は?

  • IT環境の及ぼす影響
  • 現代化のメリット
  • ビジネスケースの位置付け
  • コストの帰属
  • コストの実際

3.  レガシーシステムにおけるテクノロジーの潮流変化とその現代化への影響は?

  • レガシー環境の及ぼす影響
  • データ変換と移行
  • ビジネス部門からの信頼
  • ビジネス部門、IT部門の役割変化


そして、これら回答を分析した結果、日本の金融業界における基幹系システム現代化への取り組みは、「検討段階から実施段階に入っており、今、正に必要なものは、レガシー・モダナイゼーション方法論である」との知見を得ました。



「重 なる合併・システム統合を対症療法でくぐり抜けてきた、日本のレガシーの特質が浮き彫りとなりました。これまでレガシーは「過去のIT資産の維持管理」と して認識され、これに対して対処療法を行ってきていましたが、限界がきており、新システムへの置換と新プロセスによる業務改革といった、原因治療への転換 時期が来ています。もはや、レガシーは肥大化し、アプリケーションもデータモデルもその柔軟性を失い、重複したシステムとプロセスは、顧客価値を生み出す 以前のレベルになってしまいました」とアジア金融サービスグループのシニアアナリストでレポートを執筆した柳川英一郎は述べています。

Part 2ではこうした現状を踏まえ、サーベイ結果の分析を深め、今後の方向性を考察します。産業革命における自動車産業が示唆するものから、日本の金融業界に提言し、セレントの「レガシー・モダナイゼーション・フレームワーク」を紹介します。

本レポートは、28p、24図で構成されています。

セレントは、金融機関のビジネスおよびテクノロジー戦略策定に役立てていただけるよう、リサーチおよびアドバイザリーサービスを提供しています。金融業界の最新テクノロジートレンドおよびベストプラクティスに関するレポートを発行し、また、既存のビジネスプロセスの強化や新たなビジネス戦略の実践を検討する金融機関にコンサルティングサービスを提供しています。セレントのアナリストチームは、世界中の拠点から、グローバルな視点で戦略アドバイスや業界最新動向を提供する独自の体制を備えています。セレントは、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニー(MMC)傘下のオリバー・ワイマングループに属しています。

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目次

エグゼクティブサマリー   1
     Key Research Questions1
     定義   2
イントロダクション3
     産業革命とモダナイゼーション3
レガシー・モダナイゼーション・サーベイ 2015の概要6
     サーベイ項目6
     サーベイ参加者の概要6
現代化の進捗状況8
     置換方針、戦略の変化8
     検討の進展状況9
     課題とベンダーへの期待12
ビジネスケースの状況15
     レガシーの影響と現代化のメリット15
     ビジネスケースの位置付け16
     コストの帰属とその変化17
新たなテクノロジーの採用検討と現代化への影響20
     IT環境の課題20
     IT部門の評価21
     IT部門とビジネス部門の責任分担の変化22
パート2に向けて24
別表25
     回答者のプロフィール25
個別案件への対応: コンサルティング27
     金融機関向けコンサルティング27
     ベンダー向けコンサルティング27
セレントによる関連レポート28

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