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ACHの同日決済

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2010/07/12

Abstract


導入から数十年が経過したACHネットワークの決済日を取引日の翌日から取引の当日に短縮しようという動きは、妥当といえるでしょう。しかし、米連邦準備銀行(FRB)が提案する方法でFedACHの決済日を変更しても、短期的に大きな影響を及ぼす可能性は低いとみられます。

ACHの成長エンジンとして10年前に導入された新サービスは、ここにきてガス欠状態に陥っています。2001年以降、ACHネットワークの成長を牽引してきたのは小切手交換です。すなわち、紙ベースの小切手による支払いをACHを通じて自動引き落としするものです。セレントの最新レポート「ACHの同日決済」は、FRBが運営するFedACHが2010年に8月から導入を予定している同日決済サービスについて詳しく分析しています。

小切手交換のメカニズムのうちACH取引の拡大に最も寄与してきたのはARC取引ですが、小切手の代わりにオンラインによる支払いサービスを利用する消費者が増えたことで、ここにきて取引件数は急速に減少しています。今後数年間は小切手交換の取引全体の件数がほぼ横ばいで推移するとみられるため、こうした傾向はこの先も続くでしょう。また、今では小切手画像による決済の方が紙ベースの小切手処理に比べてはるかにコスト安となった上、同日決済が可能なケースも増えており、ACHはこうした決済手段との競合にもさらされるようになっています。


出典:NACHA、セレントによる分析

「新サービスには決定的な弱点があります。仕向け側の預金取扱金融機関が顧客に何らかの重要なサービスを提供する場合、かなりの数の金融機関が事前にそのサービスを選択するよう義務づけられます。そのサービスは、ACHの顕著な特徴の1つとしてきた『全ての金融機関がアクセス可能である』という方針とは全く相容れないものになります」とセレント銀行グループのシニアアナリストでレポート執筆者のボブ・ミーラは述べています。

レポートではまず小切手交換の歴史を紹介した上で、新サービス導入の根拠と考えられる要因について分析し、さらにACHシステムの同時決済について簡単に説明しています。また、新サービスに関与する様々なメンバーが行っている価値提案を分析しています。最後に、FedACHの同日決済が金融機関にもたらすメリットについて論じています。ただし、このサービスに参加する被仕向け側の預金取扱金融機関は少数になる見通しです。

このレポートは13図と3表を含む34ページで構成されています。