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ヘッジファンドによるIT投資は縮小が不可避

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2008/12/31

Abstract


世界の大手金融機関が未曾有の金融ショックと低迷による打撃を受ける中、ヘッジ
ファンド業界もその波に飲み込まれています。セレントの予測では、世界のヘッジ
ファンドによるIT投資額は2009年末時点で13億5,000万米ドルにとどまり、前年比で20.5%減少する見通しです。

ここ数ヶ月間に前例のない事例が相次いで起こり、しかもその多くが急速に進行したことから、ヘッジファンドを取り巻くビジネス環境は激変しました。セレントの最新レポート「ヘッジファンドによるIT投資は縮小が不可避」は金融危機の影響とそれがもたらしたヘッジファンド業界の投資対象である資本市場の再編、ヘッジファンドによるIT投資とテクノロジーをめぐる優先課題の変化について検証しています。

2009年も資本市場をめぐる不透明感と信用収縮が続く見通しであるため、IT投資の大幅な縮小は避けられないでしょう。全世界的に成長率の低下が見込まれており、それに伴い全体の投資額は減少するとみられます。中でも、ヘッジファンドのパフォーマンスが特に低迷している欧州とアジア地域では縮小幅が拡大する見通しです。

2009年のIT戦略の重要テーマとしては、保守管理コストを削減または少なくとも横ばいに維持しつつ既存のアプリケーションインフラの効率性を向上させることが最優先されるでしょう。最新テクノロジーへの投資は優先度が低くなるとみられます。既存のプラットフォームが機能しなくなっている場合を除き、大規模なシステムの購入やリプレースは先送りされるでしょう。

こうしたセレントの予測は、新たなアプリケーションの導入やアップグレードが予定されている一部の特定分野の動向によって修正されるとみられます。2009年の優先課題としてはリスク分析、リスクのモニタリングおよび管理、法務およびコンプライアンス、(リスク)報告、プライシングおよびバリュエーション、担保管理、流動性リスクの管理、パフォーマンス測定と要因分析、フロントエンドの成長投資(アルゴリズム取引やSOR)などが挙げられます。多くのヘッジファンドが厳しい生存競争に直面し、「混乱回避」のスタンスをとる現状では、OMS/EMSシステムや会計システムといった大規模システムの新規導入は見送られる傾向にあります。



「テクノロジーに対する考え方や利用方法にも変化がみられるでしょう。その多くは一時的なものですが、一部はそのまま根付くものとみられます。当面は、コストの最小化と業務の効率化が業務上の最優先課題となっています。とはいえ、投資抑制のあとにはそれを再活性化する動きが出てくることは間違いありません。今日では、『業務におけるアルファ』を生み出すことが全体的なアルファ創出の一翼を担っているのです」とセレント証券プラクティスのアナリストでレポートを執筆したイザベル・シャウエルテは述べています。

本レポートは12図と1表を含む44ページから構成されています。