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金融サービスにおけるビジネスルール管理システム:エクイファックスのケーススタディ

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2005/04/01

Abstract


セレントは最新レポート金融サービスにおけるビジネスルール管理システム:エクイファックスのケーススタディで、大手米国の金融サービス会社の1つが、最新のビジネスルール管理システムを使って自社のサービスである意思決定製品群向けのより強力なプラットフォームを開発した過程に注目しています。

エクイファックスは、米国内では信用レポートやデータのプロバイダーとして知名度が高く、大手金融機関数社を含む多くの企業がそのサービスを利用しています。同社は過去数十年間にわたり、与信枠拡大の意思決定プロセスを中心に、与信情報取得の全サイクルを通じてサービスを広げてきました。同社が開発した「Equifax Decision Power」などのソリューションは、貸し手および与信業者が、与信枠申請者の特性や貸し手側の基準に基づき、申請者に合った商品を提供できるようサポートします。この「Decision Power」は1990年代初め以降急速に広まり、現在、金融サービス、通信、自動車金融、医療業界などの約700社が採用しています。

今回のケーススタディは、エクイファックスによるビジネスルール管理システム(BRMS)ソリューションの選別プロセス、製品導入プロセスとそれに伴う教訓を紹介しています。それは、読者のBRMSに対する理解を深めるとともに、その採用によって実現可能なベストプラクティスを提示するものです。

ビジネス・ルール・エンジンが登場して四半世紀が経ちますが、貸金業者などは、規制遵守に派生する課題が増大する中で、複雑化するビジネスの状況に対処するより有効なソリューションを求めており、同ソリューションへの関心は一段と高まっています。そして、現在のビジネス・ルール・エンジン(すなわちBRMS)は、機能強化が進み、人的処理や単純なアルゴリズムでは不可能な複雑なルールを管理することができます。

エクイファックスはBRMSの開発にあたり、ビジネス・ルール・システムのプロバイダーであるアイログの助力を求めました。同社はここ8年で急速な成長を遂げ、現在世界中で2,500社以上の顧客を抱えるまでになっています。エクイファックスは1年半以上にわたって、アイログ のBRMS(「Jrules」)をもとにした新たな意思決定プラットフォーム「InterConnect」の開発に取り組んでいます。「InterConnect」はエクイファックスの既存の意思決定製品を1つのプラットフォームに統合するもので、利用する企業のニーズの変化に応じてユーザーが意思決定ルールを変更できる機能を備えています。

セレントの銀行プラクティスのシニアアナリストでこのレポートを執筆したアリアナ・ミシェル・ムーアは次のように述べています。「『InterConnect』の開発に関するケーススタディは、2つの点で興味深いと言えるでしょう。まず、ひとつの金融サービス会社がBRMSの採用によっていかに社内プロセスと商品ラインの改善を実現したかを示す最善の事例となっています。次に、これが、業界の今後のトレンドを象徴する事例となっている点です。実際、金融サービスベンダーの間では、ここで取り上げたような強力なルール・エンジンを自社のソリューション群に組み入れることで、金融機関のニーズに合ったより良いサービスを提供しようとする動きが広がり始めています。」

このレポートは、8つの図と4つの表を含む全28ページで構成されています。